第3回 近代巨匠陶芸展
更新日:
1月21日(水)〜1月27日(火)
<最終日は午後5時まで>
8階 ART GALLERY(アートギャラリー)
1955年に始まった重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定制度により、陶芸の分野における人間国宝は現在までに39名の作家が認定され、9名が文化勲章を受章しています。本展では、近代日本の陶芸界におけるそれら巨匠陶芸家の作品約50点を一堂に展覧いたします。この機会にぜひ、ご高覧ください。
作品紹介
十四代酒井田柿右衛門 「濁手三方割花文花瓶」
サイズ :約幅25.8×高さ35.0cm
税込価格:5,500,000円
<濁手>柿右衛門の作品の大きな特徴の一つに、『濁手素地』と呼ばれる、柔らかく温かみのある乳白色の素地があげられます。柿右衛門様式の美しい赤絵に最も調和する素地で、1670年代にその製法が完成したと言われています。一時途絶えた時期がありましたが、12代、13代酒井田柿右衛門によって復興され、現代に受け継がれています。
加藤卓男 「ラスター彩胡姫文花入」
サイズ :高さ22.6×幅12.2㎝
税込価格:880,000円
<ラスター彩>焼成した白い錫の鉛釉の上に、銅や銀などの酸化物で文様を描いて、低火度還元焔焼成で、金彩に似た輝きを持つ、9世紀-14世紀のイスラム陶器の一種です。14世紀以降この陶器の生産は衰退に向かい、18世紀頃に姿を消してしまいましたが、この技術に魅せられた加藤卓男によって再現されました。
十四代 今泉今右衛門 「色絵藍色墨はじき四季花文麒麟香炉」
サイズ :幅16.3×奥行9.0×高さ22.1㎝
税込価格:1,320,000円
<墨はじき>江戸期から続く陶磁器の絵付け技法です。素焼の生地に墨で文様を描きその上を染付で塗ります。墨で描いた部分は膠分が絵の具をはじき、素焼窯で再度焼成すると墨が焼き飛んで白抜きの文様が現れる技法で、特に鍋島焼や有田焼などで用いられてきました。
濱田庄司 「柿釉抜絵花瓶」
サイズ :高さ27.0×径24.5㎝
税込価格:880,000円
<民藝>大正時代に柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司らによって提唱された、各地の風土から生まれ生活に根差した名もなき職人の手から生み出される日常生活道具にも美術品に負けない美しさがある「民藝(民衆的工芸)」であると唱えた生活文化運動のことです。
出品予定作家(五十音順)
荒川豊蔵 伊勢崎淳 板谷波山 井上萬二 今泉今右衛門 加藤孝造 加藤卓男 加藤唐九郎 金重陶陽 河井寛次郎 北大路魯山人 金城次郎 近藤悠三 酒井田柿右衛門 島岡達三 清水卯一 鈴木藏 田村耕一 三代徳田八十吉 富本憲吉 濱田庄司 福島善三 藤本能道 藤原啓 藤原雄 三輪休雪 吉田美統 他 *出品内容は変更となる場合がございます。