「坂本べっ甲店」伝統工芸品べっ甲 POP-UP SHOP
更新日:
10月22日(水)〜10月28日(火)
<最終日は午後6時まで>
7階 匠モンイベント
海の宝石が紡ぐ、四代の物語
長崎べっ甲「坂本べっ甲店」の伝統と革新
長崎の地で明治40年に創業して以来、四代にわたり伝統工芸「べっ甲細工」の美を追求し続けている「坂本べっ甲店」。遥かなる時を超えて愛される、べっ甲の奥深い魅力を現代に伝えるPOP-UP SHOPが開催されます。
べっ甲の原材料は、南の海に生息するウミガメの一種「タイマイ」の甲羅。その中でも、特に珍重される「白甲(しろこう)」や、希少な「赤甲(あかこう)」、そして厚みのある「黒甲(くろこう)」といった厳選された素材を、職人の手で一つひとつ丹念に磨き上げ、命を吹き込みます。
長崎は、江戸時代の鎖国下で唯一海外に開かれていた窓口。ポルトガルやオランダとの貿易を通じてタイマイがもたらされ、日本独自の高度な「継ぎ合わせ」や「彫り」の技術が発展しました。べっ甲細工を「水と熱の芸術品」と呼ぶゆえんは、接着剤を一切使わず、水・熱・圧力だけで甲羅を貼り合わせるという、熟練の技にあります。
本べっ甲トンボ標本額
143,000円
前にしか進まず退かないことから武士に「勝虫(かちむし)」と呼ばれたトンボを、べっ甲の琥珀色で繊細かつリアルに表現。
アンティークな趣と科学的な美しさを兼ね備えたアートピースです。
本べっ甲扇子
396,000円
従来の観賞用だったべっ甲扇子を、あえて大きさ・厚み共にグレードアップ。
べっ甲ならではの上品さをまといながらも、実際に持ち運び使える実用性を兼ね備えた逸品に進化させました。
手元の紐に添えられた琥珀玉が、さりげなく華やかさを演出します。
本べっ甲玳瑁革ベルト腕時計
198,000円
時計の枠と文字盤にべっ甲をあしらい、ベルトにはべっ甲の原材料であるタイマイの革を使用した時計。
クロコダイルに次ぐ高級さとしなやかさを持つタイマイの革を使った、知る人ぞ知る贅沢なアイテムです。
本べっ甲チョーカーネックレス
385,000円
高価な白甲、希少な赤甲、厚い黒甲といった三色の甲羅を巧みに継ぎ分け、大胆に彫り落とした高度な技術が光るチョーカー。
流行や年齢層を選ばない、本物だけが持つ上品な存在感を楽しめます。
本べっ甲ペンダント
55,000円
高価な白甲と厚い黒甲を、接着剤を使わずに熱・水・圧力のみで継ぎ合わせる伝統技法を駆使。
さらに優美な唐草文様(からくさもんよう)の透かし彫りを施した、精巧な技術が光る逸品です。
季節や流行、年齢層を問わず身につけられる、控えめながらも本物の上品さを感じさせます。
べっ甲は、時が経つほどに肌に馴染み、唯一無二の逸品になっていくのが特徴。
修理や磨き直しにも対応しているため、まさに「永く愛用する」にふさわしい逸品です。
長崎の歴史と、四代の職人技が詰まった「海の宝石」を、ぜひこの機会に間近でご覧ください。