増田尚弘 油彩展
~心の原風景を探して~
更新日:
10月29日(水)〜11月4日(火)
<最終日は午後5時まで>
8階 ハローカルチャー2
原風景―それは、生まれ育った場所の景色や、どこかで見たことがあると感じる風景、さらには個の人格やアイデンティティーの形成にまで深 く関わるものまで。目にした瞬間に懐かしさであったり、喜びであったり、自己の内に秘められていた無意識の記憶が、忽然と現れたりするも の。「私が描いた情景が、もしご覧いただいた方の心の奥に眠る原風景と共有することができたなら、そこには感動が生まれ、人と人の感性が 繋がる幸せまでも想ってしまいます」と語る増田尚弘の世界を、ゆっくりとご覧ください。
作品紹介
瀑流に静寂を聴く
275,000円
技法 :油彩、アクリル
サイズ:P10号
奈良県天川村の御手洗(みたらい)渓谷は、8月初旬の酷暑の時期にもかかわらず、涼風が谷筋を渡り、渓谷に轟々と響く水の音と同時に、その背景にある静けさを感じることのできる風景でした。さらに絵にしてみれば、切り取られた瞬間の中で全ての音が消え、落ちる水滴と水滴の隙間に深い静寂を描くことになりました。
南アルプスより
165,000円
技法 :油彩・アクリル
サイズ:P6号
赤石山脈、通称南アルプスは長野県、山梨県、静岡県に跨がり、富士山に次ぐ日本第2位の高峰北岳(3193m)を筆頭に3000m級の山々が連なります。4月下旬、無数の谷間を駆け下る豊かな雪解け水が集まって大きな流れとなり、山麓は春本番を迎えていました。
秋光
110,000円
技法 :油彩・アクリル
サイズ:P4号
「秋光」は秋の日射しという意味だけでなく、秋らしい風景そのものを指す言葉らしく夏の頃に比べてすっかり低くなった太陽が、山間の秋を演出しています。
霧ヶ峰高原での朝
110,000円
技法 :油彩・アクリル
サイズ:F4号
霧ヶ峰高原は、長野県の中央部、諏訪湖の北東に位置する標高1925mの車山を最高峰として広がる高原で、その名の通り霧の発生が多いことで知られており、年間293日の霧を観測したこともあります。訪れたこの日は幸運にも晴れ渡り、眼前には中央アルプスの峰が連なっていました。
作家プロフィール
◇増田 尚弘
1965年 奈良県生まれ。
1987年 京都精華大学美
術学部造形学科洋画コース専攻卒業。
2010年 休止していた制作活動を
再開、個展・グループ展を開催。
2023年 奈良県公立小学校の校長を退職,
阪神梅田本店にて初個展を開催する。
<主な受賞歴>
2021年『 第2回 ホキ美術館プラチナ大賞』入選
2022年『 絵の現在 第45回選抜展』銀賞、『第73回 奈良県美術展覧会』審査員奨励賞。