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本日は、春花の日

<VOL.50>
日に日にのどかになっていく、春の陽射しが嬉しい。

うららかな春日和の集まりには、
料理にも春らしく、花をプラスしてみようっと。

可愛くて、カラフルなエディブルフラワーは、
野菜やハーブのように、食べられる花。
サラダにはよく使うが、春には特に食べたくなるちらし寿司に散らしてみた。

寿司飯の上に、桜鯛のお造りや茹で海老など、
桜色~朱色のトーンで揃えた食材に、
花びらにのせたいくらを並べ、
花を散らした、ちらし寿司―「花ちらし」の出来上がり。

いつものちらし寿司が、可憐に、華やかに変身している。
なんだか心までうきうきと弾んでくるから、
花のチカラはすごいなと思う。

春の花畑のようにな出来栄えに、
ちょっと花、いや鼻を高くしてテーブルに運びたい。

アペリティフには、昨年漬けた梅酒がデビュー。

ぽかぽか陽だまりのような、レモンイエローのリキュールグラスに梅酒を注ぎ、
エディブルフラワーの花びらをはらり。

う~ん、なかなかカワイイ。
春の宴のスターターにピッタリだ。
(誰からともなく、「2杯目のグラス、もうちょっと大きめに替えてもいい?」という
声が出るであろうが。)

乾杯の後は、キャイキャイ・ペラペラ、キャッキャッ・ケラケラ…
“おしゃべり”というウルサイ花が延々と咲くであろう、
おうち春遊のひとときである。

桜が満開になったら、フタをして、春の野へ持って行こう。

舞い散る桜の花びらを浮かべた、日本酒を傾けながら。

today's item


エディブルフラワーズ 愛知県産 458円 ◎地下1階:野菜売場「米島」


活〆本鯛お造り 愛媛産 648円 ◎地下1階:鮮魚売場「阪神髭定」


いくら・塩(60g)1,080円 ◎地下1階:塩干物売場「大神食品」

「おなかいっぱい、シアワセいっぱい」
本日は、春花の日

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ライター紹介

おなかいっぱい、シアワセいっぱい 担当

北野 智子

フードディレクター。唎酒師。
食べものとお酒を愛し、1日中食べ続けていたいほど食い意地が張っている。
日本の旬、歳時記、食の歴史・謂れなど食文化に興味が尽きない。
尊敬する人は、江戸時代の風俗・事物の書『守貞漫稿』の著者・喜多川守貞。
ほか愛するものはイタリアの食文化、食の本(蔵書は1000冊以上)、器やキッチンツールほか、雑貨&ステーショナリー(ともに食関連が特に)、旅、世界のBARなど。世界中のお酒を飲んでみたい。