【阪神春の古書ノ市】本読みたちの読書コラム2
 本と古本と読書と

2021.3.11 更新
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本読みたちの読書コラム 2
本と古本と読書と

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読書の時間

「古書ノ市」のイベントに登場いただく4人の方々に聞いてみました。今この時代、読書の楽しみや意義をどう考えるでしょうか。


阿久津隆さん|「本の読める店 fuzkue」店主


遠くの場所や遠くの時代に流れる時間や広がる景色や交わされる言葉や浮かぶ思いにたやすく触れることのできるメディアが本だと思います。それは苦しんだり悩んだりする「たった今の私」を抱きしめてくれる貴重な遠さになってくれる気がしています。


かとうさおりさん|NINE STORIES

どうしても外に出る機会が少なくなり、自分と向き合う時間が増えていく現在。読書はとてもシンプルでアクセスしやすいメデイアだと思います。ページをめくれば、偶然すぐそこに探していた言葉や自分が求めていた答えが見つかるかもしれません。この偶然性が電子書籍には無い、紙の本の魅力のひとつだと思っています。
また、自分自身と向き合うことや好きなことを追求することは、即効性は無いかもしれませんが生きていく上での大きな力を蓄えてくれることだと信じています。読書はいつでも待っていてくれますし、それを可能にします。


柳下恭平さん|かもめブックス

健康的なことを除けば、コロナという現象で一番厄介なことは「少し先の約束ができないこと」なんじゃないかなって思います。「近いうちに会いたいね」とか「今度イベントやろうよ」とか、ひと月先に世情がどうなっているのか変わってしまうので、約束ができない。これが中々にストレスです
この状態での「読書の楽しみや意義」とは何か? これらは「約束」をしなくても楽しめるっていうことなのかもしれないなって思います。自分と本だけあればできる。時間もある。心がザワザワして読書どころじゃないかもしれないけれど、それでも、ちょっとずつ読んでいくのは好きだなって思います。


陸奥賢さん|観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者

コロナ禍で、他者の交流が疎遠になり、孤独な時こそ、読書ではないかと思います。特に自分の生活環境が近視眼的になってしまいがちなので、遠い時代の、遠い異国の、遠い世界の物語にふれることで自分の世界観を広げることが大事ではないかと思います。



阿久津隆
1985年生まれ。「本の読める店 fuzkue」店主。著書に『読書の日記』『読書の日記 本づくり/スープとパン/重力の虹』(NUMABOOKS)、『本の読める場所を求めて』(朝日出版社)。

かとうさおり
色彩、記憶、物語をテーマに2014年にNINE STORIESとしてものづくりの活動をスタートする。活動名の由来は、たくさんの物語を作っていきたいという思いを込めて。百貨店催事や個展を中心に大阪にて活動中。自主企画として映画上映やトークイベントの企画にも携わる。最近では『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』とタイアップ中。

柳下恭平
校閲者。書店員。好きな本は『ルドルフとイッパイアッテナ』『鏡のなかの鏡』『ふくろうくん』『結婚の奴』『白河夜船』『黒後家蜘蛛の会2』『砂の女』『カイエ・ソバージュ』『戦争と五人の女』『きっといい日になりますように』など。よく飲み、よく食べますが痛風持ちでもあります。かまぼこでお酒を飲むのが好きです。特技は羊の毛を刈ること。

陸奥賢
観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者。禅問答のような、ナゾナゾのような不思議な本遊び「直観讀みブックマーカー」考案者。まわしよみ新聞、歌垣風呂、当事者研究スゴロク、死生観光トランプなどを手掛ける。


「阪神春の古書ノ市」
◎2021年3月17日(水)→30日(火)<最終日は午後4時まで>
 ※前半:23日(火)午後4時まで/後半:24日(水)から
◎8階催場




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2021.3.11 更新
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