「オ州酒ブログ」のレッドさんが注目する、
最近のクラフトビール事情。|ポートランドフェア2017

2017.2.8 更新
mixiチェック
ポートランドのクラフトビールのことを検索すると、必ずヒットするのが「オ州酒ブログ」。どんなガイドブックよりも生でフレッシュな情報発信を続けて、ポートランドのブルワリー巡りには欠かせない存在となっています。

“2016年は大変面白くて忙しくて、2017年にどのような冒険があるかお楽しみにしています!”といった文章に最初は驚きますが、日本語ネイティブでないことに臆せず、とにかく気持ちが伝わるテキストはむしろ名調子と呼びたいほど。読めば読むほどクセになります。

ブログを主宰するレッドさんに、最近のポートランドのビール事情などを聞きました。


ちなみに大の阪神ファンです。

―最近のポートランドで、クラフトビールにまつわるニュースは何かありますか。

今はね、クラフトビールって言葉はほとんど使わない。もう「ビール」と言えば、当たり前にクラフトビールってことですね。だから、わざわざクラフトビールって言うのは、ちょっとださいね(笑)。ブルワリーやビアバーで飲めるだけじゃなくて、スタジアムや映画館、普通のレストランでもクラフトビールは当たり前に出てきます。最近は、スーパーの品揃えもすごいです。高級スーパーだけじゃなくて、普通の人が行くようなスーパーでもものすごい数があるから、日本からのお客さんが見ると「えーっ!」って驚くね。


―大手メーカーのビールは売ってないくらいですか。

あるんだけど、若者は飲まないね。だって、クラフトビールの方がおいしいもん。ちょっとだけ高いけど、超高いわけじゃないから。これは世界的なトレンドじゃないですか。
日本でもそうだと思うけど、スペインでもクラフトビールがすごく伸びています。おいしいから、慣れたらもう戻れない(笑)。


―今では、ポートランド市内に70軒を超えるブルワリーがあるそうですね。

そう、近郊も入れると100近く、オレゴン州全体では250軒くらいあるんですよ。だから今後、ものすごく大手のブルワリーというのは出てこないと思う。だって、スーパーやバーでも置ける場所が限られてるから、自分のところ以外で販売するのが難しいでしょ。これからは、近所のためのより小さなブルワリーが増えてくると思います。そして、ポートランドの中心街だけでなく、ちょっと離れた近郊で始めるブルワリーも出てきました。


―日本で言えば、街のパン屋さんみたいな感じでしょうか。

あー似てる似てる。そうかもしれないね。


―他にも気になるトレンドは何かありますか?

缶のクラフトビールがすごく増えてきましたよ。ビンの方がおいしいって、これは日本でもアメリカでも同じイメージなんだけど、ブルワリーに聞いたらそうじゃないです。味を守るという点でも、運輸コストのことを考えても、缶のほうがベター。だけど、缶に詰める機械が高いからなかなか導入できなかったけど、今は、缶詰めのできる機械を積んだ大きなトラックまわってきます。規模が小さくて、機械を入れられないブルワリーは、そういう業者さんを呼んでトラックで缶詰めをしています。


―缶詰できる専用トラックってすごいですね。

あとは、ビールでいえば、サワービールね。最初はみんな「スッパ!」って言うんだけど、ちょっと慣れたらおいしさはわかるはず。あともうひとつは、ハードサイダー。このへんはまだまだ人気で伸びています。


―ありがとうございます。ちなみに、レッドさんはブログをいつからはじめたんですか?

9年前くらいかな。ブログの目的はふたつあって、ひとつは日本語を忘れないこと。サンフランシスコからポートランドに引っ越してきたんだけど、向こうに比べるとこっちは日本語コミュニティが少なかったので、日本語を使わないと忘れてしまうと思って、ブログを開始しました。もうひとつは、ブログを書くと取材できるでしょ。いろんな人に会うことができるから。最初は僕のわがまま、自分のためのブログだったけど、結局、これで友だちがたくさんできて、すごくよかった。日本にも“ビル友”がたくさんいます。


日本の徳島・上勝町「RISE&WIN」のメンバーと。

―日本のビール友だち、作り手たちとの交流など、ブログでも記事にされていますね。

日本のクラフトビールもすごくおいしくなりましたね。昨年7月の「オレゴン ブリュワリー フェスティバル」でも、日本から6つのブルワリーに来てもらって、全部売り切れました。ポートランドは職人意識が高い街だから、日本のクリエイティブに憧れてる人も多いんですよ。


―やっぱりポートランドはモノづくりの街。

そうそう。だから、ポートランドのブルワリーはどこも定番もあるけど、季節限定、数量限定といろんなビールをつくっています。ブルワリーをやっているのは、基本的にクリエイティブな人たちだから、毎日おなじビールをつくることはつまらない。それだけだったら、やめてしまうよ(笑)。だけど、経営のことを考えると、定番でロングセラーも大事。だから、季節限定、期間限定、数量限定で、いろんな遊び心のある、実験的なビールをつくることも同時にやってるところが多いですね。


―メーカーという意識より、クリエイティブの意識が強いんですね。面白いビールが次々と出てくるのも当然だ。

最近まで、ビールといえば昔の味を変わらずつくることがいいとされてきたけど、今の人たちは違います。サムシングニューなものをつくりたいんですよ。


―なるほど。ポートランドのクラフトビールにますます興味が湧いてきました!


「ポートランドフェア」に出品する数々のブルワリーについて、レッドさんのオススメも聞きました。そして、レッドさんが阪神タイガースファンだという理由も。その話は、会期がもう少し近づいてきてからお届けします。





トークショー終了後のメッセージ

・・・・・・・・・・・・



※表示価格は消費税を含んだ税込価格です。商品売り切れの節は、ご容赦くださいませ。
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、掲載中または掲載後に売り切れ・価格変更・終了する場合がございますのでご了承ください。

2017.2.8 更新
mixiチェック