メッキの時計のお手入れ

2014.4.30 更新
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◎ 9階:時計修理工房


こんにちは、北地です。

今回のテーマはメッキです。
メッキは、鍍金(ときん)とも呼ばれています。「メッキ」とカタカナで書かれますが、語源は「滅金」という和製漢語のようです。

電気分解などの化学変化によって、金属に他種の金属を付着させています。

時計でよく見かけるのは、いわゆる金メッキです。
メタル素材にミクロン単位で、金を付着させているものが多く、ウラブタに「GOLD PLATED」などと表記されます。
ちなみに、「GOLD FILLED」という表記は、金張り加工されたもので、メッキよりも厚く金が施されています。

その他にも、メタル素材にクロムやニッケルなど銀色の金属をメッキしたものや、ホワイトゴールドにロジウムをメッキしたものなどがあります。

今回は、メッキタイプの素材をより長くキレイな状態で使用するためには、どうすれば良いのかをお話したいと思います。

●コンビネーションカラーの時計ブレスレット

両サイドはステンレス製、真ん中が金メッキされています。やはり ゴールドカラーがはいると高級感がありますね。
金メッキは、長期使用すると摩擦などで金色が薄くなっていきます。これを防ぐことは難しいのですが、メッキの厚さによって程度は違います。
「一年一ミクロン」と言われることがあり、これは「一ミクロンのメッキは一年で剥離する」というものです。
このミクロンの前にある数字が、大きければ大きいほどメッキが厚いということです。

●裏返してみると…

金メッキが剥離してしまっています。原因となるのは、汗や汚れなどです。
さらにメッキが剥離した土台で、腐食が起きています。
メッキは補修できないことが多いので、こうなると新しいブレスレットに交換するほかありません。

●メッキされた時計ケース

写真の時計は、メッキされた素材のケースに、ウラブタはステンレス製です。
他には、ケースとウラブタの両方がメッキされたタイプもあります。

ケースとウラブタの合わせ目に、汗や汚れなどが溜まったままになると、写真の部分のように、メッキが剥離し、ケースが腐食してしまいます。
この合わせ目で腐食を起こすと、防水性も弱ってしまい、それを復元できないこともあるんです

●こまめに汚れを除去しましょう

隙間は、つまようじなどを使用して除去すると良いでしょう。
乾いた柔らかいブラシや布を使用し、 汚れが付着したままにならないよう こまめにお手入れするのが、メッキを長持ちさせるコツです。

メッキには、研磨剤入りのクロスや クリーニング剤は使用しないでください。結果的にメッキを剥離させてしまいます。
とにかく 汚れを落とし、汗や水分などはすぐ拭き取るということが一番です。

当店では、電池交換時などに、できるだけ汚れを除去するようにしています。
そのような理由で少々お時間をいただく場合もございますが、少しでも長く使用できればと思って作業しています。
※メッキが剥離してしまったものや、腐食状態のものは、汚れの除去ができない場合がございます。

お手持ちの時計のなかで、メッキ加工された素材のものがあれば、ぜひ参考にしてくださいね。

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2014.4.30 更新
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