知らないうちに防水性能が下がっているかも?

2013.11.16 更新
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◎ 9階:時計修理工房


こんにちは。

今回は、パッキンについてお話します。

パッキンは、時計の防水性能を保つカギとなるもの。
水や汗・ホコリ等が時計内部に侵入しないように保護している部品です。

素材は、ゴム製のものが多く、ゴムの弾力によってケースとウラブタにある隙間を密閉するような働きをします。防水性能の高い時計は、このゴム製のパッキンを使用しています。

なかには、ギュッとした圧力で汗やホコリの浸入を防ぐ プラスティック製のパッキンを使用している時計もあります。
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●ウラブタに取り付けられたパッキン

写真は、ウラブタの内側です。リング状のパッキンをウラブタに取り付けています。

このパッキンにシリコングリースという油製品を塗り込んで、水分や湿気を弾くようにしてセットします。

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●劣化したパッキン

ゴムは、年数の経過と共に ゴム中の水分が失われ、痩せて硬くなってしまいます。
そうなってしまうと、時計の防水性能は下がってきます。

家庭用の輪ゴムでも、繰り返し使用している内にカチカチに変質しているものを見たことがありませんか?あんなふうなイメージです。

写真では、新しいものと古いものを並べてみました。
新しい方は厚みがあり、見た目にも弾力が感じられますよね。

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●サビてしまったウラブタ

この写真では、グレーのパッキンがウラブタの内側に取り付けられています。
パッキンが劣化してしまったために、水分や汚れが入り、サビが発生しています。

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●サビてしまったケース

こちらはケースの内側に水分が侵入し、サビが発生しています。
このような状態になると、ケースの金属自体が傷んでいるので、パッキンだけを新しく交換しても 密閉はできず、防水性能を復元することはできません。

補修作業か、場合によってはケース交換が必要になります。

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●パッキンの種類

時計によって、太さや形状が異なり、ぴったりあうものが使用されています。

ウラブタに取り付けるタイプや、ケース側に取り付ける構造のものなど様々なタイプのパッキンがあります。

パッキンは、水分やホコリなどから時計を守っている大切な部品です。
常に、良い状態を保つことが時計の保持にもつながりますから、定期的に交換する必要があります。

パッキンが劣化し始めるのは、およそ3~4年程度ですが、高温や低温下での使用・保管は劣化を早めます。
また、温泉の成分のなかにはパッキンの劣化を早める成分が含まれている場合がありますので、入浴時は時計をはずしてください。

パッキンの劣化は、普段の使用時には 見た目に分からないものですから、知らず知らずのうちに防水性能が低下しているかもしれません。

修理店などで電池交換をおこなった時に、パッキンの劣化が見られると言われた場合には、各時計メーカーでの電池交換を依頼してください。そうすれば、専用パッキンの入れ替えができます。
とくに、防水時計に関しては、電池交換のたびにパッキンを交換するのがオススメです。

メーカーに電池交換を依頼した場合の料金や納期については、各メーカーによって異なりますので、店頭でご案内させていただきますね。

お気軽にお声掛けくださいませ。お待ちしております。


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2013.11.16 更新
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