時計修理の工具たち

2013.4.30 更新
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◎ 9階:時計修理工房


こんにちは。

私ども 時計修理工房の店頭では、電池交換や金属バンドのサイズ調整、革バンドの交換、その他にも部品の調整などのクイックサービスをおこなっています。(分解掃除などは設備が整った本社でおこないます。)

時計の構造はさまざまなので、その構造に合わせて作業が異なります。
店頭で時計をお預かりすると、まず時計の汚れを取り除き、その後状態をよく見て 適した工具を選びます。

時計本体をキズつけないように作業するためには、この工具選びが非常に大切なんです。
工具は、時計修理専用に製造されているものだけでなく、自分で手作りした工具や 使い勝手の良いように加工したものもたくさんあります。

代表的な工具をご紹介します。
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●ドライバー

時計部品に使用されているネジや留め具は、いわゆるマイナスネジが使われていることが多いため、マイナスドライバーを用いることが主流です。なかにはプラスネジを使用している時計もあります。

ドライバーはネジの直径に合わせて選びます。刃先は常に研いだ状態にしています。

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●裏ブタのオープナー

時計の裏側にある裏ブタは、裏ブタ自体がネジ状になっている防水タイプのスクリューバック、裏ブタをはめ込む構造の食い付き式(ポコ式と呼んでいます)、小さなネジで数点留めるネジタイプ、3つのタイプが代表的です。

スクリュータイプの裏ブタには、キズをつけない為に吸盤式のオープナーを使用することが当店では多いです。
ポコ式の裏ブタには、薄い鉄板のような工具をケースと裏ブタの間に差し込んで開けます。鉄板の先には角度がついていて、差し込むと裏ブタが持ち上がるように加工しています。また、裏ブタの形状によって差し込む工具を変えて使用します。

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●ピンセット

はさむ部品の大きさに合わせて、先の尖らせ具合の違うものを選びます。開く度合いも調整しており、よく使い込まれたピンセットは しっくりと手に馴染むんですよ。

磁気を帯びないようなプラスティック素材のもの(写真左)もあります。
ピンセットといえども金属製のものは磁化してしまう可能性があります。ですから金属製の工具は、作業時に磁気の影響が出ないよう、毎日手入れしています。



時計に合わせてさまざまな工具を使い分けています。また、その工具を使いこなすことがすごく大切なんです。
場合によっては、時計に合わせてその場で工具を加工してしまうことも…。

私自身、工具そのものが好きということもあってか、常日頃から工具店などでいろんな工具を見て「これを加工すれば 時計修理にも使えるんじゃないかな?」などと想いにふけってしまうこともしばしばです(笑)

他にも、さまざまな工具たちがありますが今回は代表的なものをご紹介しました。
機会があれば、さらに掘り下げた内容のお話をしたいと思います!


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2013.4.30 更新
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