クォーツ式(電池式)腕時計のしくみ

2013.2.9 更新
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◎9階:時計修理工房


こんにちは。

今回は、クォーツ式(電池式)腕時計が どんなしくみなのか、お話ししたいと思います。
化学の授業のようで 少し難しいかもしれませんが

クォーツ式時計というのは、(人工の)水晶に電圧を加えると起きる振動を電気信号に変換し、さらにその信号を回転運動に変えて機械部(歯車)を動かします。各歯車から伝わる力で針を動かしているんです。

ムーヴメントは水晶やIC、コイルなどの回路とよばれる電子部品と 歯車などの機械部品の組み合わせでできていて、作動するのに必要なエネルギーは電池から供給されます。
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水晶は真空のカプセルの中に音叉のような形状のものが入っています。
水晶は1秒間に32,768振動もするんです。それを3つの回路で調整し、モーター部(ステップモーター)を動かす駆動信号に変換します。
実は この32,768振動という振動数が、クォーツ式時計の正確さのポイントなのですが、そのお話は また別の機会に…。

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文字盤をはずしてムーヴメントをみてみましょう。
4種類のムーヴメント。すべて文字盤側の写真です。
円を描くように数字がプリントされたディスクがあります。このディスクが回転して 文字盤の日付窓から日にちが見えるしくみなんですね。
ムーヴメントの大きさやカレンダー部の構造は時計によってさまざまです。
その他にもクロノグラフや多軸カレンダーの機種などもあります。

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電池もこんなにたくさん種類があり、直径や厚さが異なります。それぞれのムーヴメントに合う電池を選んで使用します。
一般の電池と違って、ウォッチ用電池は、ある期間 ほぼ一定の電圧を保ち、寿命がくるとガクンと電圧が下がる特性があります。そのため、電池の残量を量っても電池の切れる時期はわかりにくいんです。



使用するのに気をつけたほうが良いこととして。
歯車がかみ合わさっている構造のため、時刻合わせをするときは、歯車同士にすき間があることを考慮して合わせてください…と言っても難しいことではありません。
リュウズを操作し時計まわりに針を動かして進め、合わせたい時刻よりも5分ぐらい多く進ませて、5分戻すような感じで針を合わせると正しく時刻合わせができます。

クォーツ式時計は、機械式時計と比べると誤差が少なく正確に作動してくれるものが多いようですが、歯車の駆動部は潤滑油を使用していますので分解掃除は機械式時計と同じく3~5年に一度おこなうのがオススメです。

クォーツ式時計、機械式時計のいずれも磁気の影響をうけると止まったり、正常に作動しなくなったりすることがあるので、身の回りの家電製品やパソコン、携帯電話などから15センチ以上離して使用・保管すると良いですよ。

次回は気になる磁気のお話です。
お楽しみに

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2013.2.9 更新
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