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石鹸の秋

秋は何をするにも良い季節。
からっと爽やかな空気は何をするにもじっくり取り組む気にさせてくれる。
色々ある中で、今年の私は石けんづくりの秋。

10年程前から家で使う石けんはハンドメイド。
食用のオイルに苛性ソーダ水を混ぜて、エッセンシャルオイル(精油)で香り付けする。
まさか家で手づくりできるなんて思いもしなかったけれど石けんの作り方は、実はとてもシンプルだった。

石けん作りで一番緊張するのが苛性ソーダの扱い。
劇薬で、皮膚に付くと火傷、目に入ると失明の危険性もあるそうだ。
水に溶かすと水溶液が一気に80℃くらいになるので本当に怖い代物。
石けんづくりは時々しかしないので、毎回本を読み直して基本に忠実に、丁寧に、気をつけている。

苛性ソーダの扱いに気をつけないといけないものの、石けんづくりの工程はシンプル。
分量と温度をきっちり計っていれば失敗はない。
最初だけ泡立て器でぐるぐると20分混ぜて、後は「鹸化」を待つ。
そこからは材料や気温によってかかる時間が違うので、様子を見ながら気長に。
いい具合になったら次、いい具合になったら次、という感じで仕上げていく。
なんともゆるい感じが私に向いていて、なんだかんだで手づくり石けん歴10年。

まさか石けんを家で作れるなんて思ってもいなかったのに、今では普通の石けんが使えない所までどっぷり。
食用グレードの材料を自分で選び、自分好みの香りをつけて、手をかけて作る石けんの使い心地と安心感は格別で止められない。

さて、今日仕込んだ石けんが使えるようになるのは一ヶ月後。
解禁までの間は香り付けに入れたラベンダーとローズマリーのアロマを楽しむことにしよう。

「ゆるりおうちぐらし」
石鹸の秋

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