ゆるりおうちぐらし

茶摘み、茶飲み


何年も前から気になっていた宇治の茶摘み体験、今年やっと行けた。
お茶摘みの時期は短くて、いつも気づいたら終わっていたという感じだったから。


お茶摘みの前にまず一服。
製茶工場の片隅で、おじさんが煎れてくれたお茶を飲みながらお話を聞く。
それにしても工場萌えとレトロ萌がいっぺんに押し寄せてくる良い感じの場所だなぁ。

60~70℃のお湯で一杯目、二杯目、三杯目までいける。
四杯目は少しお湯の温度を上げても良い。
出がらしは冷蔵庫でストックして、ある程度たまったら水出し緑茶に。(五杯目)
さらに佃煮に。(六杯目)
おじさん曰く、それぞれ味が違ってくるのでそれを楽しんで。


工場からもう一段上がった所に茶畑がある。
風が通って気持ち良いし、目に入るほとんどが緑で癒される。

茶摘み娘の衣装も借りて、ご機嫌でお茶を摘む。
この可愛らしい衣装、男性でも着る人がいるんだとか!


摘んだお茶を天ぷらでいただく。
粉をつけ過ぎないように、低温で。
ほんのりと緑が香るから出汁も塩もいらない。


今度はおばさんが教えてくれる。
製茶してふるいにかけると3種類できる。
製品として一番良いお茶(真ん中下)、
茎の部分がかりがね(左上)、
一番若くてまだ開いていなかった葉っぱは粉になってしまう(右上)。
粉茶は製品として高く売れないけれど、実は一番美味しいんだとか。
かりがねと粉茶を半々で混ぜるのが賢い主婦のやり方、と耳打ちしてくれた。

念願叶って茶摘み娘になった日、知らなかったお茶の事も勉強できた。
いま我が家の冷蔵庫には着々と出がらしストックがたまっているので、そろそろ5杯目の水出し緑茶の出番。
最後まで使い切るというのもお茶の楽しみ方の一つなんだ。

石田幸子

Writer 石田 幸子

アクセサリー作家。 夫と三毛猫ミケランジェロの3人暮らし。シンプルで心地良い暮らしを心がけている。家でのんびり、旅でものんびり。猫、睡眠、お茶の時間が至福の時間。エコな母を見て育ったために、MOTTAINAIを減らそう!がテーマ。

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