おやつパン

<VOL.45>
大人になってもおやつの時間が大好き。
朝起きて、「今日はおやつに何を食べよう?」と考える時間も好きで、
ウキウキ&ほっこり気分になれるおやつ時間を大切にしている。

この「おやつ」という言葉は、
江戸時代の時刻言葉「八つ(午後2時~4時)」に、「お」が付いたもので、
江戸時代の中頃までは1日2食だったので、
「八つ時」に間食をしたことが由来とか。

仕事の合間にコーヒーや紅茶、緑茶を淹れて、
ショートブレッドやショコラ、うにあられなど、
ちょっと小腹を満たしてくれるお菓子の場合もあれば、
レトロ喫茶店のスパゲッティ・ナポリタンやホットケーキに、
とん蝶や稲荷ずしなど、ガツンとくるものの場合もある。

この中間に位置するのがパン。
昔からおやつには、ケーキよりもパンをおやつに食べることが多かった。

家にあるチョコやお菓子をパンに挟んだり、のせたり。
あっという間に楽しい「おやつパン」の出来上がり。
クロワッサンに板チョコを挟んだチョコサンドも定番の一つ。

よく覚えているのが、学校から帰ってくると、
母がトーストした食パンやバゲットに、たっぷりのマーマレードをのせてくれて、
紅茶と一緒に食べたおやつ。なんとなくオシャレな気分になったものだ。
友達には、「朝ごはんみたい~」と言われたが、
私はこのおやつスタイルが大好きだった。

もうすぐバレンタインデー。
マシュマロ&板チョコをのせてトーストした、
こんな甘~いおやつパンを出したら、喜ばれそう。

こちらもバレンタイン仕様のおやつパン。
アガベシロップ(竜舌蘭のシロップ)を塗ったトーストに、
手づくりチョコキットのフリーズドライいちごとココナッツを散らせた、
「ドライいちごとココナッツトースト」。

口の中でプチプチ弾けるいちごの酸味とココナッツの風味が
独特の甘みのアガベシロップにマッチして、なかなか美味しい。

レトロさに魅かれるパン「シベリア」をベースに作った和製おやつパン。
これは熱く濃い緑茶によく合う。

明治末期~大正時代に生まれたといわれる「シベリア」は、
羊羹をカステラではさんだ和菓子のようなもので、
なぜかパン屋さんで作られるお菓子。
これを食パンで、しかもサンドせずに作ってみた。
名付けて、「手抜きシベリア」である。

不思議な名前の由来は諸説あり、
羊羹とカステラの真っすぐなラインをシベリア鉄道の線路に見立てた、
あるいは日露戦争に従軍した菓子職人が創作したなど。

バターを塗ったトーストに、羊羹は真っ直ぐに。
なんせ、“線路”に見立てているからである。

このシベリア、今でもわずかに 昔ながらのパン屋さんやスーパーで販売していたりするが、
主に東日本エリアに偏っていて、めったにお目にかかれない。

ゆえに、正統シベリアを求めて、
東京は浅草の『あんですマトバ』まで、写真のシベリアを買いに行ったことがある。

ふんわりしたカステラとなめらかな自家製羊羹のマッチングの妙に、
レトロという隠し味が相まって、シベリア好きを唸らせ続けている。

さて本日も そろそろパンおやつにし~よう♪

today's item


「ドンク」クロワッサン(1個)195円 ◎地下1階:ベーカリー売場


「ドンク」オリジナル食パン(角)(1/3本)368円 ◎地下1階:ベーカリー売場


アガベオーガニックシロップ(165g)1,188円 ◎地下1階:嗜好品売場「プティナチューレ」


「長堀駿河屋」ポケットようかん(8本入)594円 ◎地下1階:和菓子売場「全国老舗銘菓撰」

「おなかいっぱい、シアワセいっぱい」
おやつパン

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