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クリスマスのКОТЛЕТА ПО-КИЕВСКИ

<VOL.39>
早くも1週間後に迫ったクリスマス。
今年もクリスマスに欠かせないご馳走は、
大好きなロシアのチキン料理
「КОТЛЕТА ПО-КИЕВСКИ(カトリェータ・パ・キーエフスキ/キエフカツレツ)」を作るつもりだ。

以前このブログでも書いたが、
昔から郷愁をそそられるロシア料理に魅かれていて、
中でもこのキエフカツレツに目がない。
数年前 本場でこのカツレツを食べたい一心でロシアに上陸したほど。

この料理は、ハーブバターを巻き込んだ鶏の胸肉に衣をつけてフライにしたもの。
熱々のカツレツをナイフで切ると、中から芳香をまき散らしつつ とろけたバターが
ブシュッと転がりだしてくる、それはもう美味な料理である。

このキエフカツレツの発祥は、その名前の通り、
ウクライナの首都・キエフだという説や、
1900年代初頭、当時のロシアの首都・サンクトペテルブルクで生まれたなど諸説あり、
真相は明らかではないのがまた面白い。

仕上がりの豪華さの割には、作り方はそんなに難しくない。
私のキエフカツレツはフライにはせず、多めのオイルで焼いた後、
オーブンで焼き上げるスタイル。

作る前日に、室温に戻した有塩バターとみじん切りにしたチャービルやディルを混ぜ、
2~3cm角にしてラップを巻き、冷凍室で凍らせておく。

厚めの鶏胸肉のサイドに、内部にいくほど広くなるように包丁で切込みを入れ、
凍ったバターの塊をギュウギュウに詰め込み、
切込み口をふさぐように肉をくっつけて、塩、白胡椒を振る。

これに小麦粉、溶き卵、細かいパン粉を順につけて、
熱しておいたパエリアパンにオリーブオイルをタプタプに入れ、
揚げるように両面をキツネ色になるまで中火で焼く。

これを熱しておいたオーブンに入れて230℃で、肉の厚みにもよるが6~8分、
裏返して4~6分で出来上がり。

皮ごとオリーブオイルで焼いたじゃが芋を添えて、
ベビーリーフ、イタリアンパセリなどグリーンものを盛り付け、
真っ赤なざくろの実を散らすと、美しいクリスマスカラーの一皿に。

そうそう、メイン料理の前には、
ブテルブロート(ロシア風オープンサンド)なんかもあれば嬉しい。

元々 黒パンは好物だが、本場で食べたみっしり重い黒パンは異常な美味しさ!
手みやげに5斤も買ってきたほど。

日本では手に入りにくいので、ライ麦の割合が多いパンを使う。
ライ麦パンにスモークサーモンとディルをのせただけの超シンプルだが、
非常にロシアらしい仕上がりとなる。

食後酒には、ロシアのウオッカとコーヒーリキュールを使ったカクテル、
「ブラック・ルシアン」を。
ロシアで生まれたカクテルではないが、ロシアが本場のウオッカを使うことと、
その色合いから名付けられた。

氷を入れたロックグラスに、ロシアンウオッカ40mlと
カルーアコーヒーリキュール20mlを注ぎ、軽くステアするだけ。
コーヒーリキュールの香りと甘いテイストが、くつろぎタイムにぴったり。

ロシアで買った缶入りブラック・ルシアンとハバロフスクのウオッカボトル。
いまだに開けず、大事にストックしている。

ロシアでの食事の際は、ロシア産のビールの美味しさに驚き、
周辺国グルジア(現ジョージア)やモルドヴァの赤ワインも最高だった。

まだまだ日本では広く紹介されていないロシア料理だが、
外国の人に習う料理教室ではトップクラスの人気らしい。

ロシア料理の味付けは意外にもシンプルで、
ロシアらしい調味料といえば塩と胡椒だけ。
香りや風味を出す役割に欠かせないのが、
ディルやチャービル、イタリアンパセリほかのハーブ類だ。

ゆえに、シンプルで程よい味付けは日本人の舌にもよく合うのが嬉しい。

興味が尽きないロシア料理、
現地で買った料理本は、独学のためレシピのキリル文字を解読するのに、
かなりの時間を要するが、そんな時間も楽しくてしょうがない。

ロシアで食べたキエフカツレツ。
日本のロシア料理店(シェフはロシア人)でもよく食べるので、
現地の方が小ぶりでコジャレた感アリなのが意外だった。

滞在中、一番たくさん使った単語、
それは「Вкусно!(フクースナ/おいしい)」だった。

today's item


カルーア コーヒーリキュール(200ml)778円 ◎地下1階:和洋酒売場


スミノフ ウォッカ 40°(750ml)1,361円 ◎地下1階:和洋酒売場


「ポール」パン・ド・セイグル(1個)519円(1/2個)260円 ◎地下1階:ベーカリー


「中村屋」ノルウェー産 フィヨルドラックスファーム サーモントラウト 1,080円 ◎地下1階:塩干物「大神食品」


アメリカ産 ザクロ(1個)1,080円 ◎地下1階:フルーツキング ミズノ


ベビーリーフ 時価 ◎地下1階:野菜売場「米島」


チャービル(セルフィーユ) 時価 ◎地下1階:野菜売場「米島」


ディル 時価 ◎地下1階:野菜売場「米島」


パースレー(イタリアンパセリ) 時価 ◎地下1階:野菜売場「米島」

「おなかいっぱい、シアワセいっぱい」
クリスマスのКОТЛЕТА ПО-КИЕВСКИ

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