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北欧 アドベントグロッグ

<VOL.36>
あっという間に、今年もアドベントシーズン。
毎年この時季はなんとなくウキウキしてくる。

ヨーロッパなどのアドベント(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)はクリスマスの4週間前の日曜日から始まり、クリスマス準備のスタートでもある。

日々仕事に追われる身としては、クリスマスは12月24日と25日だけという感じなので、
「なんか、いいなぁ~」なのである。

10年ほど前、失われつつある東欧文化に今、触れておかねば!と、
イタリアの親友とベルリンで落ち合って、ドレスデン、プラハへの旅をした。
日本を12月26日に出国し、ベルリン市街へ着くと、
きらびやかなクリスマスマーケットがそこここで開かれていて、
クリスマス真っ盛り!という様相だったのに驚いた。

日本ならば、25日が終わるやいなや、「賀正!」のムードに包まれるから。

日本のように商魂たくましくないから、クリスマスディスプレイの片づけも
のんびりなんだな、と一人なるほど合点していたら、
彼女いわく、「ヨーロッパは1月の前半まではまだクリスマスなの。東方の三博士が幼子イエスを訪ねて来るのが1月だしね」―

へえ~、そうなんだ、それでさ…もっと詳しく訊こうとしたら、
カトリック総本山国のカットーリカ(イタリア語:クリスチャンの意)でありながら、
全然熱心なカットーリカでない親友は、久々に会ったがゆえに、
すでに違う話を雪崩のように話し始めていたのだった…。

前置きが長くなったが、未踏の北欧で、アドベントに作るのが「グロッグ」―
クリスマスを心待ちにしながら、楽しむホットワインである。

スパイスの香り、甘くて深みのあるノスタルジックな味わいは、
ほこほこと心まで温かくしてくれる。

これを飲む時は、木枯らしビュンビュンぐらいの寒さがいい。
外は寒いのに、ワタシはぬくぬくと美味しいものを飲んでいる―
という優越感にほくそ笑みながら飲むのが、また嬉しい。

フルボディの赤ワイン(プリミティーヴォとかカベルネ・ソーヴィニヨンとかの濃い品種)1本に、ポートワイン1カップほど、粗糖60gぐらい、シナモン1本、クローブ8本、カルダモン大さじ1を瓶に注ぎ、一晩置く。

鍋に入れて火にかけ、沸騰する直前で火を止めて、漉す。
グラスに干しぶどうとアーモンドを入れ、グロッグを注いで飲むのが北欧スタイル。

おチビの頃、クリスマスツリーに吊るした思い出がある大好きな老舗のクッキー、リングダーツ。
その懐かしい味は、ノスタルジックなホットワインにとてもよく合う。

ベルリンのクリスマスマーケットで飲んだホットワインのマグカップ。
料金はマグ代込みだったので、「思い出に日本へ持って帰る」と言ったら、
カットーリカ親友に「うっそぉ~?!」と笑われた。

ベルリン(上)とプラハ(下)、それぞれのクリスマスマーケット。
美しさと寒さに震えたのも いい思い出だ。

today's item


バーベイト マディラスイート(375ml)1,998円 ◎地下1階:和洋酒売場


「泉屋東京店」リングターツ(1個)648円 ◎地下1階:洋菓子売場


「朝岡スパイス」シナモンステッキ(10本)648円 ◎地下1階:デイリーフーズ


「朝岡スパイス」クローブ(原型)(20g)713円 ◎地下1階:デイリーフーズ


「朝岡スパイス」カーダモン(粉末)(30g)713円 ◎地下1階:デイリーフーズ


大粒レーズン(250g)1,296円 ◎地下1階:プログレ


アーモンド(230g)1,296円 ◎地下1階:プログレ


「日新製糖」きび砂糖(750g)350円 ◎地下1階:デイリーフーズ

「おなかいっぱい、シアワセいっぱい」
北欧 アドベントグロッグ

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