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和グランピング~もみじだて

<VOL.33>
人気の贅沢キャンプ「グランピング」―
まとまった休みが取れたら、
持参したい燻製とか、塊のハムとかショコラとか、
ワインやシングルモルトを買い込んで、
キャンドルとかフード雑貨とか本とかも詰め込んで。
自分のお気に入りだけの、優雅なアウトドア宴を持ちたいものだ。

準備する段階から、時間をかけて楽しみたいな…とか言ってると、実行に移せない。

悔しいので、まずは紅葉を愛でつつ、美味しい紅葉の和菓子をいただくという、
「和グランピング」って感じで、紅葉狩り「野点の宴」をやってみよう。

赤い紅葉色の和紙、紅葉の和菓子、
抹茶茶碗と茶筅、お湯入り水筒を持って、
アウトドアでお点前を楽しむことにしよう。

これまたまた、美しさに目を奪われる和菓子たち3品。
紅葉に覆われた山を想わせるきんとん「綾錦」、
嵐山や東山、秋の京都へ行きたくなる「京の秋」、
栗きんとん入りのもみじまんじゅう「栗きんとん」。

以前、お茶の栽培農家の方やお茶問屋さんを取材した時、
普段の生活でお抹茶を楽しむには?と伺ったら、どの方も、
「難しく考えずに、まずは茶筅だけがあればいいんです。
その次に、気に入った抹茶茶碗と出会ったら手に入れて。
そのほかのお道具は また後でよろし。」とのことだった。

私の母方は京都で、やわらかい京都弁を話す優しい亡き祖母は
和菓子が大好きだった。
家に遊びに行くと、いつも何がしかの和菓子を出してくれて、
あっという間に抹茶を点ててくれた。

茶碗にお湯を入れて器を温めつつ、そこへ茶筅の穂を通して温める。
そのお湯を捨て、茶碗を布巾で拭く。
茶杓ですくった抹茶2杯を茶碗に入れて
お湯を注ぎ(80~100ml)、茶筅で素早く動かして点てる。
細かい泡が立ったら茶筅を引き上げる…と、
今も、祖母から伝授された通りにやっている。

わわわ、午後の陽が斜めに指して、赤い和紙を金色に染めている…。

紅葉舞い散る美菓子が、さらに幻想的に輝いて。
もはや、美しすぎて食べられないなあ。(結局は食べるんだけど)

どこからか、祖母の京都弁が聞こえてくる―
「茶筅は、“の”の字を書くようにして引き上げるんえ。」

today's item


「鶴屋吉信」綾錦(1個)432円 ◎地下1階:和菓子売場
販売期間:11月1日~11月15日


「鶴屋吉信」京の秋(1個)292円 ◎地下1階:和菓子売場
販売期間:9月中旬~11月下旬


「鶴屋吉信」秋襲(1本)1,296円 ◎地下1階:和菓子売場
販売期間:10月1日~11月下旬

「おなかいっぱい、シアワセいっぱい」
和グランピング~もみじ野点

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