「KORG DT-10 基板刺繍」
(キャンバスに刺繍糸、メタリック系、基板実物、黒フェルト、46×46cm)
元来手工芸のひとつとして、女性性と結びつけられ
てきた刺繍。Apple製品をはじめ、その他機器の基板
や筐体など、男性性を連想されやすいギークでソリッ
ドなモノをモチーフにし、それらをあえて精巧な刺繍で
表現するアーティスト「刺繍する犬」。本来はデバイス
の内部に埋め込まれている基板を晒す制作スタイル
は、観る者に社会の隠された内部構造について考え
させようという意図が含まれています。完璧なテクニッ
クで作り出される女性的な工芸と、男性的なモチーフ
を組み合わせた刺繍を通じて、社会の不平等さという
強いメッセージを、多様化・複雑化の一途をたどる現
代社会に向けて発信しています。百貨店初個展とな
る今展では、こだわりの作品20余点を展観。
大阪府生まれ。京都嵯峨芸術大学(現:嵯峨美術大学)卒業。2007年より、刺繍での作品制作を開
始。2010年に初の展覧会「SOLO EXHIBITION」を開催。2014年には台湾での「Young Art TAIPEI」、2016年スイスでの
「VOLTA 12」、同年、東京にて、ライゾマティクス
主催「ANALOG」Vol .01に出展するなど、国内外
問わず幅広く活躍している。
ワークショップのご案内
日時 :1月21日(木)午後2時30分~(約1時間半)
参加費:3,300円(材料費込み)
定員 :3名(要予約)※応募多数の場合は抽選
刺繍のワークショップを
ZOOMで開催いたします。