LOVE! PORTLAND 6人目
袴田大輔さん(Next Commons Lab・遠野)|ポートランドフェア2017

2017.3.29 更新
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いま、日本の地方で注目を集めている
「Next Commons Lab」をご存知でしょうか。

“さまざまな領域で活動するメンバーが集まり、プロジェクトを通じて地域社会と交わりながら、ポスト資本主義社会を具現化する”ことを目指して、遠野、奥大和、加賀、南三陸ではすでに具体的な動きが始まっています。

袴田大輔さんは、そんな「Next Commons Lab」が遠野で始めているプロジェクトのひとつ「Brewing Tono」に参加を決めて、今年から遠野へ移住されます。

行政、生産者、市民も巻き込んだ、ビールによるまちづくりへの挑戦。
袴田さんの思いなどを伺いました。


袴田大輔
世界30カ国を旅し、自転車で日本中を旅する中で、クラフトビールの世界に目覚める。2016年9月より、Next Commons Labにブルワーとして参加。現在、醸造とパブ運営の研修中。旅とビールの個人メディアサイト「BEER TREK」の運営も。


―袴田さんは、各地を旅する過程でクラフトビールの魅力に気づかれたそうですね。

そうなんです。それまでビールの味って単一的なものだと思っていましたが、ヨーロッパ、南米など、どこへ行ってもバラエティ豊かなその土地のビールがあって、面白いなと感じたことがひとつのきっかけですね。

―それでもご自身がクラフトビールのつくり手の側にまわろうというのはかなりの決断では?

私の前職が大量生産、大量消費のビジネスモデルだったのですが、その限界を感じたこと、そして、精神的な豊かさを感じられる体験や人とのつながりに価値の重点がシフトしているとも感じるようになりました。そこで、自分たちがどういった暮らし方をできるだろうかと考えたときに、「Next Commons Lab」の動きに共感して、自分ができることを探したところ、クラフトビールに行き当たったんです。



学生時代に訪ねた、チェコのウルケル醸造所はピルスナー発祥の地。


こちらも学生時代、ミュンヘンの「オクトーバーフェスト」。


―遠野でのプロジェクト、今はどういった段階なんでしょう。


この4~5月に遠野へ移住する予定で、今は全国のブルワリーを巡って見学したり、いくつかの醸造所で研修させていただいたりしています。遠野に移ってからは拠点となる場所を確定して、酒税免許を申請してという流れで、実際にブルワリとしてーオープンできるのは、来年の春~夏くらいになりそうです。

―「Next Commons Lab」の遠野でのプロジェクトは、ビール以外の企画も同時に進行しています。

はい。地域が抱える課題をもとにテーマを設定して、いくつかのプロジェクトが始まっています。そこでの連携も面白くなりそうで、たとえば、100万円でモバイルの低コスト住宅を建てるというプロジェクトがあります。うまく連携すれば、モバイルのビアタップルームをつくることもできるんじゃないかと相談しているところです。


キリンの主催で開かれた「遠野ビアツーリズム」の様子。


―各地のクラフトビールの現場を見学する中で、ひと口にクラフトビールといっても、やはりいろんなスタイルがありますか。

まず、設備によって大きく左右されるところがあります。あとは、ブルワーさんの哲学というのか、ビールに対する考え方ですね。きちんとマーケティングをして、見せ方から考えていくのか、とにかく品質にこだわるのか。いろんな個性があります。そういった点では、ポートランドは、街全体でクラフトビールの盛り上がりが生まれていて、すごくお手本になりますね。

―遠野ならではのクラフトビールのあり方、見えてきましたか?

遠野は、ホップの産地としては日本一の栽培面積なんですけど、そのことがあまり知られていません。少しずつ、ホップの多品種化を進める流れもあったりするので、そうした遠野の強みを活かしながら、遠野の水を使って、遠野でしか飲めないクラフトビールをつくること。あとは、単にビールを飲む、つくるだけの場所ではなくて、ホップ農家さんが集まったり、市民の方といっしょにビールづくりを学んで仕込んだり、ビールを通じて人が集まる場所にしたいなと思います。


収穫したばかりのホップ。ホップの若芽天ぷらもおいしい。


―ホップの生産地としてのアドバンテージは、日本の他の地方にはない強み。いろんな展開が考えられそうですね。

そうなんです。しかも、私たちがブルワリーをつくるだけではなくて、遠野周辺のいろんな集落にも小さなブルワリーができて、観光客がそこを巡っていく「ビア・ツーリズム」みたいなことを楽しんでもらえるような土地にできたらと考えています。


これがホップ畑。


―まさにポートランドでも実現しているようなこと。そこまでいくには、かなり時間がかかりそうですね。

最低でも10年はかかるだろうと覚悟しています。

―最後に、ポートランドの気になるブルワリーがあれば教えてください。

「コモンズブルワリー」は、ビールの味はもちろんですが、ブルワリーでコンサートをしたり、市民が気軽に集えるような空間づくりが素敵だなと思います。「ラブリュアトリー」は、ブルワーのチャーリーさんのビールに対する考え方や「ラボ」というスタイルがいいなと思います。ラブリュアトリーは、醸造設備のメーカー「ポートランド ケトル ワークス」がやっているのですが、カスタマイズしやすそうな設備なので、そこも気になっています。あとは、自家発電をして、オーガニックな原料を使っている「ホップワークス」、循環型のビールづくりが気になります。

―ありがとうございます。コモンズとラブリュアトリーは「ポートランドフェア」への出品も決定しています。

いろんな人がアクセスする百貨店という場所で、ポートランドのクラフトビールを発信することは、とてもいいなと思います。どんどんやってください!クラフトビールだけじゃない、いろんな切り口からポートランドに迫れる百貨店のチャンネルの力にも期待しています。

*なお「ポートランドフェア」会場にて、袴田さんによるトークイベントが4月28日(金)14時から決定しています。




トークショーを終えてのメッセージ
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