時計の電池ってどれくらい持つの?

2017.5.27 更新
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◎ 9階:時計修理工房


こんにちは。

前回は 電池がどのような状態でセットされているのか、ご覧いただきました。

今回は、店頭でもご質問の多い“電池の持ち”について。
電池交換したあと、電池がどのぐらいの期間 もってくれるのか?ということについてお話ししたいと思います。

まず、腕時計用電池には「酸化銀電池」と「リチウム電池」の2種類があります。
酸化銀電池の電池容量は、1.55V。
リチウム電池の電池容量は、3V。

一般的な機能の時計の多くに、酸化銀電池が使用されています。
リチウム電池は、アラーム付きの機種やパーペチュアルカレンダー(うるう年を設定しておくと自動的にカレンダーが合う機能)を搭載した機種など……。
分かりやすく言うと、“時刻を表示する”以外の機能が付加されていて、たくさんの電力を要する時計に 使用されていることが多いんです。

時計のタイプ別に見てみましょう。
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●3針タイプ

時針・分針・秒針、針が3本のオーソドックスな時計です。
秒針が毎秒作動していますので、その都度電力を消費しています。
ムーヴメントにもよりますが、2~3年程は作動するというのが一般的です。

近年では、消費する電力が少ないムーヴメントが作られている為 電池が長く持つようになってきました。
このタイプで、リチウム電池を使用している時計の中には5~10年程電池が持つものもあります。

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●2針タイプ

時針・分針、針が2本のタイプ。
ドレスタイプの時計によく見られます。
分針が、数十秒ごとに少しずつ作動するものや、一分ごとに作動する機種があります。

3針タイプと比較すると、省電力なので2年~5年程作動と電池の持ちが長くなります。

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●クロノグラフ

クロノグラフというのは ストップウォッチ機能のことで、その作動には電力を消費します。
頻繁にストップウォッチを使用する場合は、電池の減りが早くなります。

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●デジタル

デジタルタイプは、ほとんどの場合リチウム電池を使用しています。
針のタイプよりも電池の持ちは断然長く、3~5年程度は電池交換せずに使用できます。

ただし、バックライトなどを点灯させる頻度が高いと電池の持ちが悪くなります。


各電池メーカーにいえることですが、新しい電池の電圧(容量)は同じです。
基本的には、ムーヴメントごとに定められている大きさの電池であれば、電池の持ちに大差はないはずです。

ただし、ムーヴメントの状態によって 電圧の消費量が違ってきます。
輪列部(歯車)の潤滑油が劣化したり、湿気などによってムーヴメントが汚れたりしていると電池の持ちが悪くなります。

「最近、電池が切れるのが早くなったような気がするなぁ」と感じる時は、分解掃除を行なうことで電池の持ちも良くなります。
分解掃除を行なう時期の目安は、3~5年に一度です。


当店では、国産メーカーの電池を使用しています。
電圧が下がってきたときでも 漏液(電池から液が漏れだして機械を汚す現象)しにくいんですよ。
また国産メーカーの電池は、製造年月日などもキチンと記載されてあり、品質が信頼できるからというのが理由です!


今後の電池交換のタイミングの、目安になりましたでしょうか?
店頭でもよくご質問いただくことです。参考になさってくださいね


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2017.5.27 更新
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