おなかいっぱい、シアワセいっぱい

VOL.16「パパッとタパス~スペインのまぐろ缶」

2016/7/18更新

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サンティアゴに行く親友がバルセロナに住んでいた時に訪ね、ガウディのサグラダ・ファミリアやピカソやミロ、ダリの美術館に行って感動したが、私をさらに感動させたのはバルのカウンターにズラッ~と並んだ圧巻のタパス。多種類食べたいので、カナッペをセーブしたのを覚えている。

これはタパスの定番、トーストしたバゲットに赤ピーマンとオイル漬けのまぐろをのせたカナッペ。赤ピーマンは丸ごとオーブンで焼いて皮をむくというひと手間がいるが、独特の甘みと食感が楽しめる。

実はスペインはシーフードをメインとした缶詰の宝庫で、種類の多さは世界でもトップクラス。缶詰LOVERなので、帰国時に鰻の稚魚オイル漬けや貝類の缶詰をどっさり買い込んだものだ。サンティアゴ・デ・コンポステーラがあるガリシア地方は、大西洋に面していることもあり、缶詰の一大産地だ。

オリーブオイルに漬かったキハダマグロ缶は、ブロック状のソリッドタイプで噛み応えもあり、あっさりと上品な味。

彼女にもらった、スペインのオリーブを入れる陶器。ナマコやこのわた、イカ塩辛などを盛ると、それら珍味がなんとなくカワイク見える。

北野智子

Writer 北野智子

フードディレクター。唎酒師。
食べものとお酒を愛し、1日中食べ続けていたいほど食い意地が張っている。
日本の旬、歳時記、食の歴史・謂れなど食文化に興味が尽きない。
尊敬する人は、江戸時代の風俗・事物の書『守貞漫稿』の著者・喜多川守貞。
ほか愛するものはイタリアの食文化、食の本(蔵書は1000冊以上)、器やキッチンツールほか、雑貨&ステーショナリー(ともに食関連が特に)、旅、世界のBARなど。世界中のお酒を飲んでみたい。

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