おなかいっぱい、シアワセいっぱい

VOL.10「もどきフードで食あそび」

2016/6/27更新

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仕事後の赤ワインって嬉しいねえ…うん?これは一体?…。

この赤ワイン、実はビーツのジュース。昔から日本に伝わる面白い料理、「もどき」で遊んでみた。

「もどき」とは、別の素材を使って、それらしく見せた「見立て」の料理で、魚肉など生臭物は食べない精進料理から誕生したとされる。とはいうものの野菜類や豆腐だけの食事では味気ないので、見た目は肉や魚に見えるが、アラ実は…という遊び心が込められていて、楽しい料理だと思う。有名なもどき料理は「がんもどき」で、豆腐を使って雁の肉に見立てている。

鮮やかな赤い色を赤ワインに見立てた、現代の「もどき」フード。ロシアでは、ビーツの赤い色を「ボルドー色」とも形容するらしいので見立ててみた。ビーツ、りんご、レモン果汁、ジンジャーパウダー、水をミキサーで。爽やかな甘酸っぱさが、この時季にぴったり。

北野智子

Writer 北野智子

フードディレクター。唎酒師。
食べものとお酒を愛し、1日中食べ続けていたいほど食い意地が張っている。
日本の旬、歳時記、食の歴史・謂れなど食文化に興味が尽きない。
尊敬する人は、江戸時代の風俗・事物の書『守貞漫稿』の著者・喜多川守貞。
ほか愛するものはイタリアの食文化、食の本(蔵書は1000冊以上)、器やキッチンツールほか、雑貨&ステーショナリー(ともに食関連が特に)、旅、世界のBARなど。世界中のお酒を飲んでみたい。

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