おなかいっぱい、シアワセいっぱい

VOL.13「from AMAZONのオイル」

いよいよ来月に迫ったリオ・オリンピック。イマイチ盛り上がりに欠ける感ありだったが、近づいてくると、ブラジルフードが気になる今日この頃となっている。


ブラジルには興味があり、時間が取れたらぜひ行ってみたい国の一つだ。
興味を持った理由は様々で、主には、①おチビの頃 友達に借りた、アマゾンに住む邪悪な呪術師が出てくる怖いマンガに魅せられた。②バンドをやっていた時、ボサノヴァの名曲『イパネマの娘』を知り、作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンが通ったというイパネマ海岸のBARに憧れた。③お酒を嗜み始めて間もなくハマった、さとうきびから造るブラジルの国民的な酒・カシャーサを現地で飲んでみたい…などなど。


さて現在 新種を見つけたら即買いしているヘルシー系オイル。「From AMAZON」という文字が目に飛び込んできたので、即座にこのサチャインチオイルを購入した。 アマゾン熱帯雨林原産のサチャインチの実をコールドプレスで搾油したEXVオイルで、必須脂肪酸・オメガ3を約50%含有し、ビタミンEも豊富。輝く淡い黄緑色が美しく、ひと舐めすると蒸れたような青い香が魅力的だ。アマゾン原産の植物の割には、呪術的な妖しさはなく洗練されている。この種のオイルにしては珍しく、酸化に強く、加熱しても栄養素が壊れにくいのも嬉しい。

モッツァレッラにミニトマト、ラディッシュ、ブルーベリー、バジリコを添え、サチャインチオイルをかけて、ブラックペッパーをパラリで、華やかなアンティパストの出来上がり。もちろんBGMは、リオのイパネマ海岸へと誘ってくれる『イパネマの娘』で決まりだ。

KITANOTOMOKO

Writer 北野智子

フードディレクター。唎酒師。
食べものとお酒を愛し、1日中食べ続けていたいほど食い意地が張っている。
日本の旬、歳時記、食の歴史・謂れなど食文化に興味が尽きない。
尊敬する人は、江戸時代の風俗・事物の書『守貞漫稿』の著者・喜多川守貞。
ほか愛するものはイタリアの食文化、食の本(蔵書は1000冊以上)、器やキッチンツールほか、雑貨&ステーショナリー(ともに食関連が特に)、旅、世界のBARなど。世界中のお酒を飲んでみたい。

表示価格は、ホームページ掲載時の消費税率による税込価格です。